てんぐさの水揚げから卸すまで・・・(工場見学的・・・)

毎年、この風景と独特な磯の香りがすると、「そろそろ夏だなぁ・・・」と感じさせられます。この一面に見える赤っぽいモサモサしたものは、稲取で天草(てんぐさ)と呼ばれる海藻で、写真は海で採取してきたものを干しているところの風景です。天草は、伊豆の海岸で昔から採られている寒天の原料です。寒天が透明なので、元がこんな色とは・・・イメージしませんよね(^^;

                                       漁師さんが海に潜り天草を採ります。 昔はたくさんの海女さんが潜り採っていたそうです。                          写真は天草を積んだ漁船が入港したところです。

水揚げ風景 天草がかごに山盛りです!

 水揚げしてすぐです! 真水で天草をジャブジャブ洗って不純物等を洗い流したあと、天草干場に広げ干します。

    その後、熟練された天草干場の皆さんの連携プレーで、あっという間に干されました!速い! この干している間に雨に打たれると質が下がるとのことで梅雨のこの時期は雨に気をつけなければなりません。 

             カラカラに干された天草は、天草干場の皆さんの手で、水洗いで取りきれなかった不純物や小さな貝など、一つ一つ採られていきます。カラカラの天草や不純物などで手を切ったりしてしまうそうで皆さんが手指にビニールテープを巻いて作業していたのが印象的でした。この作業が天草の質をさらにグッと上げるのだそうです。

    いぶし銀!といった感じの機械が登場!!!天草をパンパンにこの機会に詰めていきます。

ドーーーーーン!!!ちょっと小さめのドラム缶くらいの大きさにまとめられます。そしてこの形状で卸されます。

ジャ~ン!稲取産天草から作られた寒天の入ったあんみつです(^^) これからの季節にピッタリひんやりサッパリ涼菓ですね~♪稲取の甘味処で味わうことができます。(写真は「しるこや 悠遊庵」さんのあんみつです。テイクアウト仕様。)

皆さんも稲取へお越しの際はぜひ味わってください☆

最後に、伊豆漁協稲取支所の皆様、天草干場の皆様、急な取材にも関わらずご協力いただきありがとうございました。楽しくいろいろおしえていただくことができました。